伯耆大山北壁 滝沢リッジ 登攀
2011年3月


2011年のウインターシーズンも終わろうとしている。下界じゃ、めっきり春らしくなってきてる昨今、今年最後の伯耆大山に!
山陰米子地方では、2〜3日前まで雪が降ってたようだ。締まった雪の上に最後の新雪が積もる。

向かうは伯耆大山北壁のど真ん中に位置する滝沢リッジ(滝沢尾根)!
弥山尾根、別山バットレスと比較すれば、なぜか人気は無く、人があまり入らないが、
岩稜・雪稜と変化に富み、素晴らしいリッジのようだ!

今日のメンバー・・・・・今年既に弥山尾根・別山B・主稜線をやっつけて来たオシャレなクライマーsatoさん。
さぁ!北壁のど真ん中をぶち抜こう!


墓場尾根                   滝沢リッジ  弥山尾根   別山バットレス         ・
元谷からの北壁全景  今回はど真ん中の滝沢リッジを行く。

滝沢リッジ 登攀ライン


今朝方、曇ってた空も元谷に着く頃には晴れ上がり北壁の姿をとらえる事ができる。
風は強いが気温は低く無い。2日前に降った雪は、締まった雪の上20センチ程。
さほど、きついラッセルを強いられることも無いようだ。  北壁に向かうトレース。僕らの前には2パーティ入ってる。
ひとつは、弥山尾根へ向かうトレース・・・・天才クラッククライマーのS田王子さんのもののようだ。
そしてもうひとつ、、、滝沢の方へ分かれて進むトレース・・・・・北九州山岳同好会『嵐』のK保さんとA新さん!
『嵐』さんのトレースを頂戴し、アプローチ。
取り付き間近にになると、デブリとシュルント落ちが怖いので、
アンザイレンで進む。
滝沢リッジ取り付きブッシュ下の深いシュルント。弥山尾根に挟まれた滝沢谷に一直線に走ってる。
4mくらいかな、とても深いが、新雪で隠れてて、気が付かず落ちると危険です!

取り付き点直下から、『嵐』さんに先頭を譲ってもらう。
ノートレースのリッジを頂戴し、本当にありがとうございました。


表層雪崩れに注意し、リッジの滝沢谷側の際を詰めリッジに上がりこむ。

この上からスタカットに切り替える。


1P うるさいブッシュの雪壁を登る。50mいっぱい岩稜の手前で切る。

2P  ランニングが取れない細い岩稜のピッチ。右側が切れ落ちており高度感も出てくる。傾斜もきつい。 45m。

3P  スノーリッジのピッチ 締まった雪の上に重い新雪が滑って体力を取られる。 ブッシュが無くなり気持ち良い。 45m

4P  傾斜のキツイ岩稜のピッチ。ここが核心かな。バイルを岩に引っ掛けながら登る。
このピッチが1番楽しい!と、ご満足のsatoさん。グイグイ登る。   40mくらいかな


  
5P  雪壁のピッチ  新雪がクランポンの底に張り付いて登りにくい。 ここも長く伸ばしピッチを切る。

 
6P  雪稜が緩くなったので、ランニングコンテに切り替える。       
ブッシュとスノーバーでランニング取りながらコンテで、快適に登る。
立ってる壁の手前で切る。 130mくらい伸ばす。       
 

7P  ブッシュをくぐり雪壁を登る。 ここに上がれば主稜線も真上に見えてくる。 25m


ここからコンテ(&スタカット)に切り替え登る。  滝沢ナイフリッジは慎重にスタカットで進む。

主稜線までのウイニングラン!

伯耆大山北壁のど真ん中をブチ抜く滝沢リッジ!無事完登! 岩稜・雪稜と、とても変化に富んだ楽しいリッじでした。
雪の状態はまずまずでの状態で、取り付きから約4時間半での完登。そこそこ、たっぷり楽しめます。
ちょっぴり、ややこしい所もありましたので、別山B・弥山尾根を経験してからのステップの尾根には最適だと感じました。



 
今回、エキスパートクラブ・北九州山岳同好会『嵐』の方々のご好意により、ノートレースのリッジを先に登らせてもらいました。
ピッチの切り方の楽しみなど、先行パーティの醍醐味を存分に味あわせてもらって、感謝感激です。本当にありがとうございました。
                                                                           光安


今回ももちろん、偵察もしてきました!次なる課題の下見も出来ました!  来年は・・・・・行きたい所まだまだ沢山で困ってます・・・。



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