由布川渓谷ゴルジュ 遡行

鎖された渓谷 地底の声を聞く

2010年9月

2010年まだ暑い、夏の終わりだった。大分の由布岳・鶴見岳の南に位置する由布川渓谷。
由布川神社で聞いた。・・・その昔、平家の落人が源氏の追手を逃れるために、
この由布川渓谷に身を隠したと。  そこは高さ50mの断崖絶壁に挟まれる谷底。
九州三大ゴルジュの1つと云われるこの由布川渓谷は、
一度入渓すれば、上がることも許されない、強い閉塞感を感じると言う。

この渓は何百メートルもの泳ぎを強いられる。もちろん、流れる水に強いSwimerでないといけない。
一度地底に潜れば地上に上がれる所は限られる。・・・・想定外のゲリラ豪雨は『死』を意味する。
限られた時間との勝負には、山慣れたAlpinistでもあり、Runnerのように俊敏な足をも必要とする。

チーム由布川渓谷ゴルジャー。水遊人・カッパのPoohさん・Sexy Crimber松順と私・みっちぃ以上3人で挑む。

田代橋から由布川神社までを遡行する。この区間、地図上には上がれる所は無い。
  さぁ、入渓だ!





駐車OKをもらった、東行の地元のおじさんに、
入渓点の田代橋の位置を教えてもらう。
田代橋下流左岸を下りると入渓できる。

今日はステルスかフェルトか迷い、2足を準備。
Poohさん松順ともに安全パイでフェルトに。
僕は比較のためステルス(飯豊A)を履く。

入渓直前、淵の上で派手にこける・・・・。勝負有!
この渓はフェルトが良いようだ。
入渓直後、淵。最初から泳ぎを強いられる。

今日の最高気温35度・標高150mの平地の暑さも忘れ泳ぐ。
ただ泳ぎの区間が長いので、ファイントラックなどで暑すぎるくらい防寒する。
もちろん、この渓ではライフジャケット絶対着用です。



15分くらいで、最初の堰堤に。

まだ、両岸の幅は広い。

新田代大橋の下を泳いで通過する。

新田代大橋を過ぎしばらくすると徐々に水もキレイに。



ゴーロの区間。
岩にコケの付着が強く、ステルスで歩くには苦労する。


陽射しを受ける開放感溢れる区間。
ナメ底も美しい。

不思議な曲線美の淵が現れる。

両岸も切り立ってくる。すだれ状のナメ滝がいくつも流れる。

2番目の堰堤。その脇には井路の管理のためのトンネル脇道がある。



次第に渓巾が狭くなり、小滝も出てくる。
松順、トップで果敢にアタック!
美しい。癒される。

由布川渓谷ゴルジュの扉を開けてしまった・・・・
もう逃げられないぞ・・・・。

300mの最長の淵。 さぁ、泳ぐぞ!

長いSwimで、極度に身体は冷える。
Poohさん、松順は大丈夫だが、僕は身体がガタガタ震え力が入らなくなる。
上界は真夏の様相だが、長時間の水中でのSWIMは冷える。
ファイントラックを着て、ラッシュ・シャツを重ね着、下もヒートテックスパッツとズボンの重ね着。
それでも、体温が下がり、全身の震えが止らない。
淵のクラックにマムシの巣あり。
へつり泳ぎとかで安易に手を触れないように。

ここが由布川渓谷ゴルジュ 最深部。
頭上の切れ目から見える空。白く曇りだすと恐怖感を感じる。
水しぶき、メンバーの声も不思議に反響し最深部にいることを感じる。
この深いゴルジュ・・・・神秘的な渓相に唖然とする。
この閉塞感は凄い恐怖でもある。

長い泳ぎで、左肩が極度に張ってきた。これからが、登攀本番となる。
途中Poohさんが『みっちぃ、肩大丈夫?』と心配してくれる。
大丈夫!大丈夫!!!



登攀開始


倒木の滝
狭いゴルジュ、滝の真ん中に引っかかった大きな倒木。
反響する轟音にスポットライトのように照らし出される滝。
照らし出された滝の向こうの暗闇は、
『こっから先、入る事を許さず・・』と云ってるかのようだ。
倒木に残置ハーケンあり。ウロのような窪みにカム。倒木つたい突破。

ブリッジの滝
リードPoohさん、水流に負けない強力なラッコ泳ぎで取り付き
ステミング&ツッパリで突破。

2つの滝を越え淵を泳いで進むと、峡谷橋が見えてくる。
峡谷橋手前、滝の飛沫が夏の陽射しに照らし出された。
ゴルジュにレースのカーテンが輝く。恐ろしいほど美しい。

このカーテン、水しぶき激しく、通過するのに苦労した。

チョックストーン滝
チョックストーンまで、Poohさん水流を計算し強い泳ぎでストーン下に。
右側壁に残置ボルト有り。それを利用して突破。

カマ付き詰まり滝
深いカマに泳いで、右の側壁に取り付く。
詰まり岩にカムをきかせA0。
最後はステミングで上がりこんだPoohさんに登り、空中ショルダーで突破。
カムにスリング。A0、A2で登る松順。

チムニー斜滝
Poohさんリード。
真ん中は水流激しく、取り付けない。
左側壁のチムニーを水圧に負けず突破。

重なり岩の斜滝
水流に負けないように泳ぎ重なり岩下に取り付く。
右側壁と斜滝にPoohさんつっぱり、フットアシストで僕を斜滝に上げる。
水圧に負けないで強引に水芯突破!

左岸巻きの滝
ようやく向こうに水路橋が見えてきた。この先が谷ヶ淵探勝路だ。松順の歓声があがる。
このヶ所のみ、唯一の巻きだ。左岸側壁を削って作った窪みが、うっすら残っている。
かなり古そうだ。八代ドッペルさんが作ったもの?
コケ蒸し滑る。降り口も悪い。気を付けないと。
セカンド以降は確保し水芯を登攀。最後まで楽しむよ。

岩の二条滝
二条のため、両側側壁の水流が強い。岩下に取り付くのも大変。
岩に残置ロープが取り付けてあった。新しいけど。使わないで残しておこう。
右滝は水流少ないが狭すぎる。体が入らない。
激流だが左滝に登ろう!Poohさんにスタンスをとめてもらい、滝芯に取り付く。
水圧に押し戻されそうになるが、最後の力で強引に突破!やったね!


水路橋を越え、とうとう谷ヶ淵探勝路跡まで来た!この上が由布川神社だ。
もう閉鎖になった谷ヶ淵探勝路。壊れた階段が見える。
この階段を登れば、由布川神社の神殿の真裏に、ひょっこり出る。

出渓地点の由布川神社
デポした松順の折りたたみチャリにビンゴで到着。



チーム由布川渓谷ゴルジャー3名、無事遡行終了!
快晴猛暑とはいえ、真夏の夕立(ゲリラ豪雨)が怖いこの時期。
力を合わせ、入渓から出渓まで6時間とスピード遡行もGoodJob!です。
途中は逃げれそうなとこ探しながら歩いてましたが、やっぱ、はっきりした逃げ道は無いですね。
これから先、みこやしきの滝やめくらの滝は、まだ見ぬ世界に残しておきますね。 楽しみ!

それでは、神秘の峡谷 由布川ゴルジュ また会う日まで〜!!




カレシWANTED!!
チーム由布川渓谷ゴルジャー紅一点で頑張ってくれた
Sexy Crimber 松順さん(推定28歳)

登っても良し、走っても良し
食べても良し、呑んでも良しの
今一番の女盛り。

そんな松順さんがカレシ募集中です!
採用条件
『贅沢は言いませんが・・・・・
優しくてカッコ良くてお金持ちで
私よりも強い人!』だそうです。

カレシ募集終了のお知らせ


2010年11月吉日
大好評につき多数のお申し込み、まことに有難うございました。
申込者の中から厳正なる審査をもとに、採用者を決定いたしました。
こんぐらっちゅれーしょーん!!

よって、募集を終了いたします。

まだまだ、売れ残り商品や中古品など多数在庫をかかえております。
検品等済み次第、またの募集をいたします。次回もよろしくお願い致します。



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