死闘!桑ノ原谷 桑ノ原大滝登攀

2009年8月

桑ノ原大滝 約65m

2009年夏の思い出。
裏大崩の無名沢・桑原山の北面の水線。沢グルメさんに言われて、想像を膨らます。
8月真っ只中、桑原山の桑ノ原谷に二人で飛び込んだ。
目の当たりにした渓は想像とは違った渓相。
水は輝き透明で冷たい。森は深い。切れそうな流れ。強そうな沢だ。
標高差1200Mを一気に駆け上がろう!もちろん、全て水線登攀にこだわって!

僕の中で思い出に残る、沢となった。

入渓後、1発目の滝(約10M)。リード:沢グルメ




ゴルジュ滝(約30M)。リード:沢グルメ
スクイズチムニー抜け口はザックを下ろして突破!

2段滝(約15M+30M)。リード:みっちぃ
ちょっぴり、テクニカル!







だいぶ、上流まで登ってきた。水量も少なくなってきた。
ステルスがきくこの沢も、だいぶ流れ弱くなりヌメリ強くなってくる。

水線登攀にこだわり、全て登ってきたが、この水量だと、
もう大きな滝は無いだろうと、気持ち緩めて歩いてた。

すると、目の前に現れた、桑ノ原大滝(約65M)!
登るか巻くか・・・・・・二人無言で見廻しながら進む。
このとき、僕の正直な気持ちは・・・・・・
ずい分、滝を登攀してきた事、水流弱くなりヌメリが強くなってきた事、
一度気持ちが切れた事・・・・・巻き道を探してたかも。

滝下で、特に議論や話し合いをした訳ではないけど、
そんな(登攀)雰囲気になってきて、強く気持ち切り替えた。
1Pはどうして僕からだったかは、覚えて無い。

1Pスタートした僕は、『絶対最後まで行く覚悟で気持ちを強く』と、自分に言い聞かせた記憶がある。

1Pリード:みっちぃ

今までと違って、ヌメリきついと感じた。

2Pリード:沢グルメ

見ての通り、いつ落ちてきてもおかしくない。
かなり、沢慣れが必要なピッチだ。
ランニング取れたときは、少しホッとしたよ。
2Pフォロー:みっちぃ

傾斜、よくわかるでしょ。

3Pリード:みっちぃ

見ての通り、このチムニーを登るが
スタンスが信じれない。
最後のテラスへの抜け口が、悪い。

ランナーも心細い。
下から、『ミチヲ!無理すんな!』と大声が響く。
大きく深呼吸し震える足が止ったすきに、
テラスにとび上がる!
ひざが上がって身体を前に倒し、一安心!

しびれた・・・・よぉ・・。

4Pリード:沢グルメ A1のピッチ

最上段のテラスに上がる。最後の10mが・・・・・・塞がる滝。

沢さんが指差すクラック。大滝最上段左岸側壁のフィンガークラックを登攀。

この位置がビミョー。テラスの落ち口から登る。もし落ちれば、1Pまで50Mは落下。
フォローの僕は側壁にガンガン、強くセルフを固める。

沢さん、クラックでオージョーしてる。クラックを掘り、掃除する。
その時、『ラク!!』大声が上がる!僕は側壁に身体をつけかわす。僕は『大丈夫!大丈夫!見てるから大丈夫!』と叫ぶ。
(沢さんからは『オレが登るときは、いつでもラクがあると思っておけ』と言われる。『もちろん、了解(覚悟)してる』と答える)

フィンガークラックにナッツをかませ、エイダーセットし乗り込む。ビレイも力が入る。
(フォローで登って理解したが、少しフレア気味のクラック。下方向しかきかないナッツのエイダーに
乗り込み、上まで身体伸ばせたな〜。と沢さんの凄みを感じた。

抜けた!立ち木で切った。凄い沢さん!ビレイの僕がしびれたよ〜。

4Pフォロー:みっちぃ

エイダー回収の僕。
僕の右下の白い岩が、4Pビレイ点の狭いテラス。

落ちたら、もっと下まで・・・・・。お〜こわっ。

大滝ぬけて、無事、ビンゴで桑原山山頂へ!下山も、なかなか面白い。

僕にとっては、思い出の沢になった。

沢グルメさんのレポート

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